蓮花寺佛教研究所紀要第11号電子版公開

蓮花寺佛教研究所紀要第十一号電子版を公開いたします。

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蓮花寺佛教研究所紀要第十一号

【利用条件】

  1. 上掲PDFファイルは研究・教育目的での個人使用に限り、自由に閲覧・印刷することができます。
  2. 論文の引用は著作権法に基づく引用の目的、形式に準拠します。但し、紙媒体『蓮花寺佛教研究所紀要』に基づき引用箇所を明示してください。
  3. 上掲PDFファイルの改変、転載、二次配布、大量印刷を禁じます。

*Adobe、PDFおよびReaderは、Adobe Systems Incorporated(アドビ システムズ社)の米国ならびに他の国における商標または登録商標です。

蓮花寺佛教研究所紀要第十二号公刊

蓮花寺佛教研究所紀要第十二号が公刊されました。
国会図書館、主要大学図書館等に収蔵されておりますので、ぜひご覧ください。

〔縦組〕

森和也
『印度蔵志』の構造解析序説 ─平田篤胤のインド研究の位置づけを考える─

小塚 由博
明清文学と『金剛経』—王晫「金剛経紀騐」とその周辺—

遠藤純一郎
度会行忠所帯の神道書に於ける思想構成(その3)
             ──伊勢神道に於ける「正直」の観点から──

小林 崇仁
奈良・平安初期の山林寺院における仏教者の諸活動 
                  —道俗相集をめぐって—

伊藤 尚徳
既成仏教教団における教化理念の形成 —真言宗智山派の場合—

山口 敦史・今井 秀和・小塚 由博・迫田(呉)幸栄・鈴木 道代・堀井 瑞生
経集験記注釈(一)

〔横組〕

松本 紹圭
日本伝統仏教寺院の経営施策に関する調査分析

山野千恵子
ナーガールジュナ、地下世界、ヴィディヤーダラ
 ─『リーラーヴァイー』におけるハーラ王とナーガールジュナの地下世界訪問譚─

工藤さくら
ネワールの仏教をめぐる葛藤とダルマニラペクシャ(世俗) 
            ––仏教誌『アーナンダ・ブーミ』の分析から––

紀要に関するお問い合わせは、info@renbutsuken.orgへご連絡下さい。

蓮花寺佛教研究所紀要第9号電子版公開のお知らせ

蓮花寺佛教研究所紀要第九号電子版を公開いたします。

pdficon蓮花寺佛教研究所紀要第九号

【利用条件】

  1. 上掲PDFファイルは研究・教育目的での個人使用に限り、自由に閲覧・印刷することができます。
  2. 論文の引用は著作権法に基づく引用の目的、形式に準拠します。但し、紙媒体『蓮花寺佛教研究所紀要』に基づき引用箇所を明示してください。
  3. 上掲PDFファイルの改変、転載、二次配布、大量印刷を禁じます。

*Adobe、PDFおよびReaderは、Adobe Systems Incorporated(アドビ システムズ社)の米国ならびに他の国における商標または登録商標です。

蓮花寺佛教研究所紀要第十号公刊のお知らせ

蓮花寺佛教研究所紀要第十号が公刊されました。
主要大学図書館等に収蔵されておりますので、ぜひご覧ください。

〔縦組〕

小塚 由博
王晫 『遂生集』について —曹翰故事を手がかりに—

三浦  周
戦前における学術研究助成の一考察  —仏教学を中心として—

遠藤純一郎
度会行忠所帯の神道書に於ける思想構成(その1)
──伊勢神道に於ける「正直」の観点から── 遠藤純一郎

小林 崇仁
『下諏方別当寺務神宮寺海岸孤絶山起立書附山内之門徒』
翻刻ならびに解題

伊藤 尚徳
雲伝神道における灌頂儀礼について

大道 晴香
一九六〇年代の大衆文化に見る「非合理」への欲望
—「飢餓海峡」と「恐山の女」における《恐山》と《イタコ》をめぐって—

小嶋 教寛
城氏一族の支配構造と熊野信仰

〔横組〕

松本 紹圭
伝統仏教寺院の寺業計画書分析

今井 秀和
『ポケモンGO』と参詣曼荼羅
──GPSアプリを巡るイノベーションと〈世界〉の多層化 ──

山野千恵子
『長老尼偈』に見る初期の女性出家者

紀要に関するお問い合わせは、office@renbutsuken.orgにてお願いします。

2016年度「仏教と社会に関する研究助成」採択研究発表

「仏教と社会に関する研究助成」に多数のご応募を賜り、誠にありがとうございました。この研究助成は龍虎山能滿寺(栃木県宇都宮市)の後援により、若手研究者の学術活動支援を目指して企画されました。

2016年度の研究助成には、厳正なる選考の結果、

東北大学大学院・工藤さくら氏の
「ネパールにおけるテーラヴァーダ仏教の展開とネワール女性:近代をまなざす女性たち」

が採択されました。

蓮花寺佛教研究所紀要第八号電子版公開のお知らせ

蓮花寺佛教研究所紀要第八号電子版を公開いたします。

pdficon蓮花寺佛教研究所紀要第八号

【利用条件】

  1. 上掲PDFファイルは研究・教育目的での個人使用に限り、自由に閲覧・印刷することができます。
  2. 論文の引用は著作権法に基づく引用の目的、形式に準拠します。但し、紙媒体『蓮花寺佛教研究所紀要』に基づき引用箇所を明示してください。
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蓮花寺佛教研究所紀要第九号公刊のお知らせ

蓮花寺佛教研究所紀要第九号が公刊されました。

主要大学図書館等に収蔵されておりますので、ぜひご覧ください。

第九号目次

〔縦組〕

鈴木 優作
〈抵抗〉としての民間信仰 ──石川淳「六道遊行」論──

小塚 由博
王晫の交遊関係中の僧侶について

遠藤純一郎
中世伊勢神道に於ける「正直」(その2)
──度会行忠の思想に於ける位置をめぐって──

小林 崇仁
勤操の生涯(三) ─利他行への展開─

伊藤 尚徳
慈雲の思想 ──神儒仏三教一致の構造──

小嶋 教寛
東大寺領兵庫関の寄進にみえる密教的背景とその影響
―「顕密御願料」の実像をめぐって―

大道 晴香
恐山の脱地域化と口寄せの変容

〔横組〕

松本 紹圭
伝統仏教寺院の外部環境分析

今井 秀和
現代神仏図像学 ──いわゆる〈神様〉図像について ──

山野千恵子
古代インドにおける女性出家者

〔特別寄稿論文〕
津田 眞一
〈終末論的実存の弁証法〉における統一としての親鸞と法然
──カール・バルトの〈弁証法〉の内実との対比において──

紀要に関するお問い合わせは、office@renbutsuken.orgにてお願いします。

2016年度研究助成のお知らせ

蓮花寺仏教研究所は、仏教を中心にアジアの宗教、思想、文化を研究する機関です。当研究所では、本年度も引き続き、龍虎山能滿寺より助成を受け、人文研究に従事する優れた若手研究者を支援するために、研究助成の公募を行うはこびになりました。

1. テーマ 

蓮花寺佛教研究所では、仏教をはじめとするアジアの宗教が、様々な時代、地域の中で、社会的諸要素と関係しあいながら、どのように人間、社会、文化を形成してきたのか、あるいはその中でどのような変容を遂げてきたのかという研究課題に取り組んでいます。この研究助成は、アジアの宗教、思想、文化を研究する優れた若手研究者を支援し、この分野の研究を促進することを目的としています。「仏教と社会の関わり」に関する研究であれば、課題に制限はありません。仏教学はもとより、歴史学、社会学、文学、思想史等、様々なアプローチによる独創的な研究をお待ちしています。

2. 募集人数

若干名

3. 応募資格

応募時点で40歳未満の大学院生か大学院修了者。(修士課程修了以上)

国籍は問いません。個人での応募に限らせていただきます。

選考の結果、該当なしとさせていただく場合があります。

4. 助成期間、助成金

二年間 合計30万円

(その他、研究発表手当(1万円)及び紀要原稿料(5万円)が支給されます。)

5. 締切 

2016年9月30日

6. 応募方法

応募エントリーフォームに必要事項を記入の上、研究業績一覧(形式自由)、研究計画書(形式自由)、過去に発表した論文(1~3本程度)を添付し、9月30日までに下記の住所に郵送して下さい。締切日消印有効です。

7.義務

採用者には、能満寺でのスピーチ(一年目一回)、蓮花寺仏教研究所での研究経過報告(二年目一回)、紀要への論文発表(二年目一回)を行っていただきます。

8.発表

2016年10月31日

採用者の発表は本人に通知するほか、蓮花寺仏教研究所のホームページにおいて行います。

2015年11月23日に龍虎山能滿寺(栃木県宇都宮市駒生町1870 交通費実費支給)において20分程度のスピーチを行っていただきます。

9.問い合わせ・送付先

info@renbutsuken.org

144-0051 東京都大田区西蒲田6-13-14 蓮花寺佛教研究所

主催:蓮花寺佛教研究所      後援:龍虎山能滿寺

蓮佛研(偽連載)コラム第七回「儒者がいなかったので「三笑」にはならなかった件」

SDIM0455和歌山を訪れた折り、伊藤正敏氏の『中世の寺社勢力と境内都市』の読後ということもあって、昔日の軍事コンツェルンを見てみたくなった。

そう言えば、はるか昔に一度ばかり訪れたことも有ったが、さして強烈な興味が有ったわけでもなかったので、殆ど失念したにも等しかった。それでも、境内一面の草原の広がりは、その特徴的な景観故、当時の情景を闡明に呼び起こすに十分だった。
そうだ、修行時代の研修で覚鑁SDIM0453上人に法楽を捧げに来ていたのであった。
根来寺の隆盛は建築物の規模から容易に推測されるが、そこに留められた記憶を現実の光景からたぐり寄せることは難しい。無造作に広がる境内に、参拝客は私と蝗虫を除いて見当たらなかった。

SDIM0489さてさて、粉河寺はどうなったのだろうか。

同時期に隆盛を誇った粉河寺は、今も整った構えを見せてくれた。SDIM0492本堂に掲げられた額を伺うだけでも、根強い信仰に支えられている様子が分かる。熊野に次いで観音西国霊場二番札所であるのだから、当然と言えば当然なのかもしれない。

境内をひとしきり巡ると、SDIM0499本堂左手奥に産土神社が見える。不思議と何か惹かれるように鳥居をくぐった。境内も社殿も特別変わった点が有るでなく、はて、何故にわざわざ参ったものかと訝しくも思いつつ、ひとしきりお参りを済ませると、不意に声をかけられた。
「何処からお参りですか?」
SDIM0501山仕事を終えたような出で立ちのおじさんが笑顔で近づいてくる。
「こんな成りですが、ここの神主です。」
「!!! あの・・・ 私もこんな成りですが、僧籍を持つ者です。」
期せず、互いに声をあげて笑った。
休憩の時間にするからと、社務所に誘われ、良く冷えたヤクルトなどの接待をいただく。

神社で護摩木を供することは一般的であること、神具や仏具のお焚き上げは粉河寺ではなく産土神社でやっていること、裏山から中世の貴重な出土品が発見されたこと。色々と話題は尽きなかった。中世の物品は今も色々と出土しているらしい。何でも、境内に遊びに来る子供たちが見つけてくるとのことだ。そう言えば、社務所の前に沢山の遊具が用意されていた。産土様は元気に遊ぶ子供らの声に何よりお喜びのことであろう。

IMG_0963大掛かりな法要やイベントも結構だが、こんな当たり前の日常に寄りそう神仏の姿にこそ、私は尊さを覚えてならない。葛城へ向かう車中、ジンワリとした心地良い余韻にしばし浸ることになった。

追伸
お土産に戴いた「お下がり」のカリントウは、ウチの近所で製造されたものでした。

(研究員・遠藤純一郎)

 

蓮佛研(偽連載)コラム第六回「神仏の境界線」

当研究所の所在する蓮花寺の隣に、熊野神社がある。
寺と神社の間には塀が設えられており、その境界線が神仏を峻厳と区分しているかのようだ。この光景を当たり前に過ごしてきたためか、神仏分離を特別気にとめるでなく、仏教は寺、神道は神社と、両者の相違に寧ろ各々の存立する意義を受け止めてきたように思う。

この夏、伊勢を入り口に南紀熊野を経て奈良へ至る道を辿ってみたのであるが、そこでの状況は東京でのそれとは聊か相違していた。

神仏が近いのだ。

旅の初めからしてそうだった。

多気郡の丹生大師は山門に注連縄、本尊弘法大師の前に神鏡が祭られ、隣の丹生神社との境界も鳥居以外は見当たらなかった。
SDIM0370SDIM0373熊野は那智大社に到ると、拝殿前に立派な炉が据えられ、あたかも寺院のような佇まいに驚かされる。とは言え、ここは寺ではないのであるから、線香を手向けるはずもなく、香炉は不要のはずと、気になり近づいて見ると、期せず、「護摩炉」と書いてある。

「護摩炉」が有るなら、勿論「護摩木」も有る。仏教寺院と見紛うばかりだ。

ヒョットシタラ、

護摩行シテイルノカモシレナイ。

授与品を授けていた神官に尋ねてみると、名前を記入して、先ほどの炉で炊くセルフサービス方式とのようで、ほのかな期待はもろくも霧散することになった。
しかし、神はお見捨てにならなかった。
SDIM0428

お決まり通り、那智大社別宮飛瀧神社は那智滝を参拝したところで、またも気になる堂宇に出くわした。それは「祈願所」と呼ばれる二間間口の仏堂のような建物であった。遠目で中を伺うと、少しく様子がおかしい。中心に御神躰の滝を配しながら、不動明王と役小角が左右を固めておらえる。しかも、手前には神道護摩の炉がしっかりと備えられているではないか。

旧来の姿は、この一隅にひっそりと、しかし確実に留められていた。

次いで訪れた熊野本宮大社は一層ストレートであった。

SDIM0433SDIM0437SDIM0438

世界遺産の熊野は箱物といったハードのみならず、しっかりソフトも保存していたのだ。
自らの見識を恥じつつ、神仏の境界線、今一度じっくり再考しておかなくてはなるまい。

 

 

 

(研究員・遠藤純一郎)