11月の研究会のお知らせ

11月の研究会を下記の日程で開催いたします。

日時 11月19日(月)13時〜

場所 蓮花寺佛教研究所

発表 松本紹圭 小嶋教寛

研究会はどなたでも自由に参加できます。
皆様のご参加、お待ちしております。

2016年度「仏教と社会に関する研究助成」採択研究発表

「仏教と社会に関する研究助成」に多数のご応募を賜り、誠にありがとうございました。この研究助成は龍虎山能滿寺(栃木県宇都宮市)の後援により、若手研究者の学術活動支援を目指して企画されました。

2016年度の研究助成には、厳正なる選考の結果、

東北大学大学院・工藤さくら氏の
「ネパールにおけるテーラヴァーダ仏教の展開とネワール女性:近代をまなざす女性たち」

が採択されました。

蓮花寺佛教研究所紀要第八号電子版公開のお知らせ

蓮花寺佛教研究所紀要第八号電子版を公開いたします。

pdficon蓮花寺佛教研究所紀要第八号

【利用条件】

  1. 上掲PDFファイルは研究・教育目的での個人使用に限り、自由に閲覧・印刷することができます。
  2. 論文の引用は著作権法に基づく引用の目的、形式に準拠します。但し、紙媒体『蓮花寺佛教研究所紀要』に基づき引用箇所を明示してください。
  3. 上掲PDFファイルの改変、転載、二次配布、大量印刷を禁じます。

*Adobe、PDFおよびReaderは、Adobe Systems Incorporated(アドビ システムズ社)の米国ならびに他の国における商標または登録商標です。

蓮佛研(偽連載)コラム第七回「儒者がいなかったので「三笑」にはならなかった件」

SDIM0455和歌山を訪れた折り、伊藤正敏氏の『中世の寺社勢力と境内都市』の読後ということもあって、昔日の軍事コンツェルンを見てみたくなった。

そう言えば、はるか昔に一度ばかり訪れたことも有ったが、さして強烈な興味が有ったわけでもなかったので、殆ど失念したにも等しかった。それでも、境内一面の草原の広がりは、その特徴的な景観故、当時の情景を闡明に呼び起こすに十分だった。
そうだ、修行時代の研修で覚鑁SDIM0453上人に法楽を捧げに来ていたのであった。
根来寺の隆盛は建築物の規模から容易に推測されるが、そこに留められた記憶を現実の光景からたぐり寄せることは難しい。無造作に広がる境内に、参拝客は私と蝗虫を除いて見当たらなかった。

SDIM0489さてさて、粉河寺はどうなったのだろうか。

同時期に隆盛を誇った粉河寺は、今も整った構えを見せてくれた。SDIM0492本堂に掲げられた額を伺うだけでも、根強い信仰に支えられている様子が分かる。熊野に次いで観音西国霊場二番札所であるのだから、当然と言えば当然なのかもしれない。

境内をひとしきり巡ると、SDIM0499本堂左手奥に産土神社が見える。不思議と何か惹かれるように鳥居をくぐった。境内も社殿も特別変わった点が有るでなく、はて、何故にわざわざ参ったものかと訝しくも思いつつ、ひとしきりお参りを済ませると、不意に声をかけられた。
「何処からお参りですか?」
SDIM0501山仕事を終えたような出で立ちのおじさんが笑顔で近づいてくる。
「こんな成りですが、ここの神主です。」
「!!! あの・・・ 私もこんな成りですが、僧籍を持つ者です。」
期せず、互いに声をあげて笑った。
休憩の時間にするからと、社務所に誘われ、良く冷えたヤクルトなどの接待をいただく。

神社で護摩木を供することは一般的であること、神具や仏具のお焚き上げは粉河寺ではなく産土神社でやっていること、裏山から中世の貴重な出土品が発見されたこと。色々と話題は尽きなかった。中世の物品は今も色々と出土しているらしい。何でも、境内に遊びに来る子供たちが見つけてくるとのことだ。そう言えば、社務所の前に沢山の遊具が用意されていた。産土様は元気に遊ぶ子供らの声に何よりお喜びのことであろう。

IMG_0963大掛かりな法要やイベントも結構だが、こんな当たり前の日常に寄りそう神仏の姿にこそ、私は尊さを覚えてならない。葛城へ向かう車中、ジンワリとした心地良い余韻にしばし浸ることになった。

追伸
お土産に戴いた「お下がり」のカリントウは、ウチの近所で製造されたものでした。

(研究員・遠藤純一郎)

 

第41回 全日本仏教徒会議 栃木大会

平成22年11月9日(火)・10日(水)の2日間にわたり、(財)全日本仏教会 栃木県仏教会主催「第41回 全日本仏教徒会議」が開催されます。今回の栃木大会のテーマは「慈悲の心―社会参加仏教―」。私も企画として関わっております初日のシンポジウムでは、仏教の持つ慈悲の心と現代社会との結びつきをめぐって有識者より問題提起を行っていただき、「参加」をキーワードとして、現代仏教者の社会参加の在り方、進むべき道を探ります。

<コメンテーター>山折哲雄氏(宗教学者)、<パネラー>金子昭氏(天理大学教授)、<パネラー>ランジャナ・ムコパディヤーヤ氏(デリー大学教授)、<コーディネーター>山口幸照氏(高野山大学准教授)。

シンポジウム前半では、金子昭氏「台湾・慈済会の仏教ボランティアの紹介」、ランジャナ・ムコパディヤーヤ氏「日蓮宗・立正佼成会の社会参加仏教の紹介」と題する話題提供から、近代以降の台湾・慈済会(天理教)・日蓮宗・立正佼成会における社会参加の具体的事例を示していただきます。また、近代以前の日本における社会参加の様相を含めた大局的な智見から、山折哲雄氏には「社会参加仏教の課題と展望」についての提言をいただくことになっています。

後半は「社会参加仏教の課題と展望」をめぐっての討論および会場との質疑応答を行います。仏教と教育・福祉・医療・政治・経済など、あらゆる分野との関係性を自由に論議し、仏教徒の社会参加の可能性を模索しながら、「慈悲」に根ざした「社会参加仏教」の実現を目指しての提言を行います。

現代の多元化社会において、ややもすると仏教徒としての立ち位置の拡散が危惧される昨今、現代に生きる我々仏教者自らの生き方に関わる問題として、積極的なご参加を心よりお待ちしています。

●問い合わせ・申し込み先は、第41回全日本仏教徒会議栃木大会事務局までお願いいたします。TEL/FAX 028-635-7676

なお2日目は宇都宮市民文化会館大ホールにて記念式典(法要・日光山輪王寺「延年の舞」)の後、瀬戸内寂聴氏の特別講演「忘己利他」、引き続き船村徹氏の記念公演「我が演歌的人生考」が開催されます(満員御礼)。

[追記] お力添えを頂いて盛会のうちに終了いたしました。厚く御礼申し上げます(11/11)。

高橋秀城