インタビュー 仏教における倫理の観念、その文化背景
金曜日, 7月 27th, 2007現在、香港大学のGuang Xing(広興)博士が、資料収集のため日本に滞在中です。蓮花寺佛教研究所では、7月25日にGuang Xing 博士をお招きし、「仏教における倫理の観念、その文化背景」をテーマに談話会を開催しました。
現在、香港大学のGuang Xing(広興)博士が、資料収集のため日本に滞在中です。蓮花寺佛教研究所では、7月25日にGuang Xing 博士をお招きし、「仏教における倫理の観念、その文化背景」をテーマに談話会を開催しました。
日時:2007/6/20(木) 13:00-17:00
場所:蓮花寺佛教研究所
参加者:遠藤祐純先生
遠藤純一郎、遠藤祐介、小林崇仁、山本匠一郎、
高橋秀城、山野智恵
さて、転じて我が国の仏教と経済の関係を伺うなら、そこには中国と同様の様子が見えてくる。
仏教が我が国に伝来して当初、仏教は国策事業としての性格が強く、国家予算の元で活動が保証された。その後、中世期にかけては有力者や地域の寄進を受け、或いはそれらを元手とした荘園や寺領、また高利貸業に依存することで、寺院は経済的問題を解決してきた。つまり、寺院は主体的に商品経済に関わることなく、また生産的活動に携わることなくして経済基盤を獲得してきており、歴史を取り巻く環境は相違しながらも、ほぼ中国の場合と同様の経済的構造を確立していた。ただし、宗教の禁圧と民衆の統制を狙った江戸期の寺請制度は、寺院が積極的に王権に与する事態を引き起しており、この点については日本仏教に特有な現象であったと言って良い。