研究会報告 41

日時:2010/1/20(水) 13:00-17:00
場所:蓮花寺佛教研究所
参加者:遠藤祐純先生
    遠藤純一郎、遠藤祐介、小林崇仁、高橋秀城、山本匠一郎、
    山野智恵

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[個人研究発表]

遠藤祐介「鳩摩羅什門下の思想展開についてー『易経』の力学 3」
 
概要:鳩摩羅什門下の中から僧肇、僧叡、竺道生の三名を採り上げ、彼らの『般若経』『法華経』『涅槃経』解釈に基づく思想の展開を考察した。ここでは、形而上ベクトル、形而下ベクトル、またこれらを総称する『易経』ベクトルという術語を用いて、羅什門下の思想展開を説明することを試み、鳩摩羅什門下における『法華経』『涅槃経』への傾倒は、『易経』に見られる形而下ベクトルへの探求に導かれたものであったと結論した。

[共同研究発表]

小林崇仁「奈良平安初期における山林修行の資糧」

概要:山林修行の経済基盤を問うことは、仏教の根本的な理念である出家主義が、日本においてどう受容されたのか、そして古代社会において山林修行者がどのような存在であったのかという事について、より明確な視座を与えるだろう。今回は山林修行者たちの経済基盤に注目し、『霊異記』『六国史』をもとに、古代日本における山林修行の諸形態について分類した。当時の文献史料を精査すると、山林修行における経済基盤には様々な要素があることに気づく。山林修行者の活動や山寺の運営は、「乞食」「蔬食」のみでは成り立たず、法会による布施、篤信者からの寄進、所有する田地、さらには本寺の供料など、それ以外の経済基盤によって継続されうるものであった。

以上

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